Structure
オンプレ前提の設計が、連携の構造的な制約になっています。接続のたびに個別対応が積み上がり、病院・地域・患者をまたぐデータはつながらない。一社の問題ではなく、業界が引き継いできた構造の問題です。
セキュリティの前提も変わりました。「院内に閉じていることが安全」とされた時代から、クラウド上で多層的に守る技術が成熟した時代へ。Henry Connectは、この構造の再設計に取り組むプロジェクトです。
2030年、電子カルテ普及率100%が政府目標。なお約2,400の一般病院が導入を控えています。必要なのは、連携のあり方そのものを標準的なWeb APIで定義し直すことです。
導入を控える一般病院数
電子カルテ普及率100%目標
接続のたびに個別対応が発生し、同じ工数が繰り返される
Henry Connect が標準化レイヤーとなり、一度の対応で複数のシステムへ
Standard API
Henryをハブに、病院内外を標準APIでつなぐ。個別連携を、再利用できる連携へ変えるプロジェクトです。APIは国際標準のFHIRに準拠して設計し、特定の実装に依存しない連携をめざします。
Category 01
部門システムが電子カルテから参照すべき情報の標準化。患者属性・移動履歴・診療予定など、院内の各部門が必要とするデータを、標準APIを通じて安全に取得できる仕組みをつくります。
Category 02
医師の指示を各部門が受け、処置を実行した結果を返す——病院業務の根幹となるやり取り。Henry側が仕様を定義し、パートナーが標準実装する形をとります。
この2つの構成は、病院業務の構造をそのまま反映しています。
「APIが増えただけで、中身は個別開発のまま」にしないための設計思想です。
Partnership
Henryだけでは、変えられません。
2,400の病院に届けるには、部門ごとの専門知識が必要です。リハビリには、栄養には、検査には——それぞれの現場を知るのは、その領域で積み上げてきたパートナーの皆さんです。
標準は、多くのプレイヤーが使うことで初めて標準になります。先に実装した連携が、次の病院でそのまま動く。その積み重ねが、業界全体の構造を変えていきます。
だから、一緒にやりたい。
リハビリ・栄養・検査など、現場の専門知識を持つベンダーとともに、部門ごとの標準連携をつくります。
病院向けシステム構築の知見を持つパートナーと、標準実装を広げていきます。
病院向けにサービスを提供する、または提供したい事業者。標準APIで、展開を速めます。
Roadmap
Phase 01 — 2026
情報参照系・情報連携系のAPI仕様を確定。パイロットパートナーとの初期実装を開始します。
Phase 02 — 2027
複数病院環境での稼働。フィードバックをもとに仕様を洗練し、横展開の基盤を整えます。
Phase 03 — 2028〜
一度つないだ連携を、次の病院へ。業界横断の標準として育て、2030年の目標に備えます。
ロードマップは構想段階のものです。パートナーとの対話を通じて更新していきます。
Principles
外部から安心して使えること。それをHenry Connectの設計原則とします。
医療情報を扱う前提で、認証・認可と監査ログを設計します。誰が・何に・いつアクセスしたかを追える透明性が、パートナーと病院の双方の信頼を支えます。
互換性を保ちながら進化するバージョニングで、一度つないだ連携が壊れない設計を維持します。
誰が・何に・いつアクセスしたかを追える透明性。医療情報を扱う前提の設計です。
互換性を保ちながら進化する設計で、一度つないだ連携が壊れない安心を守ります。
「院内に閉じていることが安全」ではなく、多層防御で設計された現代のセキュリティ基盤。
Contact
想定しているパートナーは、たとえば次のような方々です。部門システムのベンダー、SIer・受託開発企業、病院向けにサービスを提供する医療系スタートアップ・事業者、標準化やシステム連携のあり方に関心のある方。
「自社がどう関われるか」「まずは話だけ」という段階からで構いません。関わり方は、対話の中で一緒に整理しましょう。
先に動いた人が、次の病院をつくります。